防犯カメラは本当に必要?設置するメリットや注意点を徹底解説!

夜道をひとりで歩くことができる日本の治安の良さは、世界に自慢できる誇りのひとつ。侵入窃盗の犯罪件数は年々減少傾向にあります。
それでも年間6万件余り(平成30年)の犯罪が発生しており、生活を安心して送るためには日々の防犯対策が必要不可欠。

防犯対策のひとつとして真っ先に挙げられるのが、私たちに変わって24時間安全を見守ってくれる頼れる、防犯カメラ
防犯カメラがあることで、安心感が増すだけでなく、トラブルや犯罪を未然に防ぎやすくなります
とはいったものの、本当に防犯カメラを設置すべなのか、実際に設置するとなると、どこにどうやって設置したらいいのか、など、疑問が浮かびますよね。
この記事では、防犯カメラの設置は必要なのか?そう考えている人に向けて、重要性やメリット、取り付けるべき建物をご紹介していきます。

防犯カメラって必要?

犯罪・窃盗が増加傾向にある昨今、日本は世界一安全な国だから大丈夫!という神話は崩れ、防犯対策が不可欠な時代になってきました。

防犯カメラは、事件解決の証拠映像になるだけでなく、犯罪を未然に防ぎ日々の暮らしに安心感を与えてくれる頼もしい存在です。
もちろん設置しているからといって100%安全が保障されるわけではありませんが、これからの時代は自分の身は自分で守る、何か起こってからでは遅いという危機意識で対策を講じることが大切。

決して安い買い物じゃないので慎重に選ぶ必要はあるものの、防犯カメラ設置による犯罪率の低下は世界でも証明されており、安心に投資するのもこれからの時代必要性が増しつつあります

日本における防犯カメラの普及率

以前に比べ防犯カメラの普及率は増えてきたものの、国内の設置台数は企業や家庭を含め、およそ500万台程度

他の先進国と比較しても相当低い数値で、アメリカが約5,000万台で、人口が日本の約半数しかいないイギリスが600万台。防犯カメラ大国といわれる中国では、なんと2億台以上のカメラが設置されています。

国の大きさや犯罪率の高さは違ど、日本の防犯カメラの普及率はかなり低いということが数値でもよくわかります。

防犯カメラを設置するメリットや効果

防犯カメラの必要性や重要性はわかっていても、なかなか購入に踏み切れない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

では防犯カメラにはどのような効果があるのか、設置することで得られる3つのメリットをご紹介します。

安心感が増す

防犯カメラのメリットとしてまず挙げられるのが、安全・安心の担保です。
実際に某警備保障会社が実施したアンケートでは、防犯カメラを設置した約65%の方が安心感を得ているとのデータが出ました。

最近はIT技術の進化に伴い、AI(人工知能)を搭載したものやクラウド型カメラなど、最新技術を導入したカメラも登場。設置したカメラの映像を家の中から見るだけでなく、インターネットに通して世界中どこにいても監視することができます。

トラブルや犯罪を防ぎやすくなる

防犯カメラを設置するもう一つの大きなメリットが、トラブルや犯罪を未然に防ぎやすくなる点

防犯カメラの設置によって犯罪率が低下したというデータは世界各国で証明されており、その証拠に犯罪者を威嚇するためのダミーカメラも多数販売されています。

建物や使用目的によって効果は異なりますが、例えば、

  • マンション:ゴミ捨て場が綺麗になった、不法投棄がなくなった
  • 飲食店・コンビニ:犯人の解決に役立った、お客さんとのトラブルが減った
  • 一戸建て:いたずらが減った

など、さまざまなシーンで犯罪の抑止効果を発揮してくれます。

トラブルに迅速に対応できる

発生したトラブルに対して迅速に対応できる点も、防犯カメラのメリットといえるでしょう。
仮に犯罪が起こった場合、状況証拠が揃っていても、犯人を特定できる物的証拠がないと逮捕までにはいたりません。改ざんが難しいカメラ映像は証拠能力も非常に高く、その映像データを持参して警察に相談するなどもできます。

防犯カメラを設置する必要性の高い建物

カメラの設置目的は、建物や設置理由によって大きく異なります。

防犯カメラには、屋内や屋外用、一見カメラだとわからないドーム型など、さまざまなタイプが販売されていますので、設置する目的に合わせて適したものを選んでいきましょう。

一戸建て

家庭用防犯カメラを設置する理由として多いのが、「防犯対策」「いたずら対策」「ご近所トラブル」の3つ。

空き巣の犯人はどの家を狙うか一度下見するケースが多いので、防犯対策目的で設置する場合は、いかにもカメラだとわかるボックス型やバレット型カメラがおすすめです。
できれば、夜間暗視機能が付いた赤外線LEDカメラにするとなお良いでしょう。

やや難しいのがご近所トラブル目的で設置する場合で、不安になるお客さまも多いですが、弊社では威嚇を含め堂々と防犯カメラを設置して下さいと、お話しをしております
ケースによっては、電気工事の防犯対策をやっている、泥棒に入られそうになったなど、嘘を言っても良いとアドバイスすることも。
ただし、防犯カメラを設置することでご近所トラブルに発展しないよう、プライバシーへの配慮はしっかり行いましょう。

カメラの撮影は私有地だけにする、プライバシーマスク機能の付いた防犯カメラを使用するなど、設置したことで別のトラブルに発展しないよう心がけてください。

マンション

防犯カメラの設置が必須ともいえるマンションですが、管理組合は主に入退や防犯、管理会社は不法投棄や違法駐輪と、それぞれ目的は異なります

必ず抑えておきたい場所は以下の8箇所。

  • 風除室
  • 共用の廊下
  • 階段
  • ゴミ置き場
  • 駐輪場
  • 駐車場
  • エレベーター
  • 屋外階段の出入口(避難階段)

この中で唯一エレベーターのみ、カメラ用の配線があるかどうかで、設置できる・できないがありますので、設置を検討している場合は注意が必要です。

また、エレベーター会社が設置したカメラは映像の質が今一つなケースもありますので、防犯強化するなら高画質なカメラに交換したほうが良いでしょう。
交換する際は、エレベーターが動いてない暗闇でも綺麗に映る赤外線LEDカメラをおすすめします。

飲食店

飲食店で防犯カメラを設置する目的は、主に「お店の混雑状況の確認」「レジでの金銭トラブル防止」「従業員のオペレーションチェック」がメイン。
最近は遠隔監視するために設置し、本部の方の移動コストを削減につなげているチェーン店も多数あります。

コンビニやスーパーでもそうですが、飲食店などのサービス業ではカメラとは別にマイクをつけるのもおすすめ。
映像だけでなく一連のやりとりを録音して記録することで、より問題解決につながるデータを収集することができます。

コンビニ

コンビニでの設置目的は飲食店とほぼ同じで、「レジでの金銭トラブル防止」や「従業員のオペレーションチェック」、他では「万引き防止」などに利用されています。

ただ、飲食店と決定的に違うのが、カメラの設置数
コンビニの場合は、広く浅く全体を見渡すために撮影しており、飲食店が平均2台なのに対して、コンビニは通路・レジ・事務所など平均12〜16台の防犯カメラを設置しています。

会社ビル

オフィスでの設置目的は、主に「出入りのチェック」「パソコンや書類の盗難による情報漏洩の防止」「従業員の行動を監視」の3つです。
記憶に新しい、内部犯による某通信教育大手の情報漏洩事件が明るみになったことで、オフィス内での防犯意識への関心が一気に高まりました。

悪意がなかったとしてもUSBメモリやCD-ROMから情報が流出するケースもあるため、防犯カメラを設置して漏洩できない環境作りを目指しましょう。
設置場所はオフィスの大きさによって異なるものの、入り口、占有部、事務所の3箇所には確実に設置しておきたいところです。

倉庫

意外かもしれませんが、弊社では倉庫への設置を依頼されることも多くあります。
倉庫はひとけが少ない分、防犯カメラで監視しており、製造ラインのモニタリングや夜間の遠隔監視などに利用され、品質の安定や人件費の削減に貢献しています。

設置場所は、出入り口や屋外・屋内、窃盗や事故があった際に確認できるよう、屋外の壁から車が入る出入口などの付けると良いでしょう。

駐車場

駐車場での車上荒らしや盗難は後を絶たず、防犯カメラの設置が必須となっている場所の一つです。

ただ、駐車場の出入り口に防犯カメラを設置したとしても、画角の問題で全体を撮ることはできません
工夫して建物の横やカメラを門に付けたとしても、どうしても死角が出てしまいます。駐車場全体の監視するためには、最低でも2台以上設置することをおすすめします。

学校関係、保育園

不審者の侵入を防ぎ、子どもの安全を守りたい小中高校や幼稚園、保育園などの教育施設も、防犯対策が必要な場所。
学校内で主に防犯カメラを設置する場所は、門・校庭・理科室・パソコン室などになります。

学校によっては不審者にカメラを壊されないよう高い位置へ取り付けることもあります。
それでも登下校中に事故や事件に巻き込まれる事例は多いため、現在、教育委員会が主体で、登下校通学路に防犯カメラの設置を積極的に進めています。すでにかなりの数の防犯カメラが通学路に設置されています。

防犯カメラを設置するときの注意点

さまざまなシーンで活躍してくれる防犯カメラですが、設置する前に理解しておきたい注意点がいくつかあります。

ここでは、防犯カメラを設置するにあたって、どのような点に注意する必要があるのかをみていきましょう。

絶対的に安心というわけではない

まず覚えておいてほしいのが、防犯カメラを設置したからといって100%安全が保障されるわけではないこと。よく、設置したら安心だ、となってしまうお客様もいらっしゃいますが、それでも犯罪が起こるケースはあります。

防犯カメラの設置はあくまで対策の一部。自分の身は自分で守らないといけないという防犯意識は、常に持つようにしましょう。

建物に傷がつく

建物の壁に穴を開けることを嫌がるお客さまも多くいらっしゃいます。

防犯カメラは、基本的に屋外に設置することが多く、配線を収納する配管をとめるため、ビスを建物に打ちます。この時に壁に穴を開ける必要があります。
弊社では工事をする際、建物に穴が開くと必ず伝えていますが、建物の美化が損なわれるのを嫌う場合は別の方法を検討したほうがいいかもしれません。

まとめ

今回は、防犯カメラの設置を検討している方に向けて必要性やメリットを紹介してきました。
防犯カメラを設置することで犯罪の抑止につながり、毎日の生活や仕事に安心感を与えてくれます。
ただし、カメラの代金はもちろん工事費も含めると決して安い買い物ではありません。

購入したカメラが合わず無駄になったケースもあるので、事前に設置場所や注意点をチェックして最適な防犯カメラを選択してください。

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